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ツイッターで、缶バッジが破れていると・・・その原因と対処方法とは?

ツイッターでは缶バッジの交換や個人販売などでにぎわっているようですね。私もどんな缶バッジが出まわているかはいつも気になっているので、時々ツイッタ―を見て「いまはこんなキャラクターが流行っているのか」とか、「こんな形の缶バッジが良く出ているのか」なんて思いながら見ています。本当に沢山の缶バッジがありますね。

色々と缶バッジの画像を見ていたら、何やら缶バッジの不良品の写真がいくつか目につきました。それは缶バッジの端の紙が破れていたことです。この記事では技術的な解説が多いためエンドユーザーの方にはあまり興味の無い内容かもしれませんが、缶バッジの紙が破れてしまったというお客様のご相談もあったために書かせていただきました。

予め申し上げておきますが、こちらに並べた写真やツイート内容は弊社で作った缶バッジではございません。

缶バッジのプロとして、紙の破れをちょっと技術的に解説しちゃいます!

この写真は弊社で使っている缶バッチのパーツとは明らかに違っています。この写真のパーツははラメが入っているようなパーツですね。このような材質もあるのですが弊社ではもっとツルツルした感じの缶バッジパーツを使用しています。その方が製造工程の安定性が高いからです。

この紙の破れ方は、印刷に使う用紙が薄すぎるか、フロントパーツ(上のフタのことです。)のエッジ処理が甘いかのどちらかになりますね。缶バッジの作成に使う用紙が薄いとまず、プレス機のでプレス機の上部にフロントパーツ、原稿等が収まった時に圧力に耐え切れずに紙が破れることがあります。あるいはプレス機でバックパーツをプレスする時にフロントパーツのエッジが缶バッジの原稿用紙を破ってしまいます。

パーツも最近では中国製のものでもあまり良くないものとか単純に薄い鉄板をぶち抜いただけもものなどもありまして、確かに安価なのですがロスが多いので弊社では慎重にパーツを輸入等しています。

上の写真には缶バッジが3つ並んでいますが、右上ものは前者、あとの二つは後者にあるような破れ方ですね。いずれにしても原稿を厚くするとか缶バッジのパーツのエッジ処理が必要になるかと思います。このような写真を見ますと缶バッチの製造時に相当数のロスが出ていたものと思われます。弊社でもかなり前に五角形、六角形の缶バッジの製造を始めた時にこのようなトラブルに見舞われたことがありました。(当時は原因が分からずで本当に大変でしたが現在はそのようなことありません。)

 

缶バッジのあちこちにみられる紙の破れ

こちらの写真も先ほどご説明したのと同じような紙の破れ方をしていますね。赤い丸に書かれている部分がスパッと切れたように紙が破れています。この破れ方はおそらく紙を厚くしても同じ結果になってしまうものかと思われます。他に工夫が必要になりますね。


この写真は缶バッジのハート型で谷の部分での紙の破れです。赤で丸く囲ってあるところを見ますと確かに紙が破れています。

この破れ方は金型に問題があることが多いです。フロントパーツをプレスする時に金型と印刷用紙が干渉している場合にこのような破れ方をすることがあります。具体的には説明を差し控えますが金型のメンテナンスが必要になるかと思います。

角丸長方形やハート型の缶バッジにあるような異形のデザインですと円形よりもシビアな生産条件になりますのでクオリティチェックには気をつかいます。写真の不具合箇所をみるとこの缶バッジも相当な製造ロスが出ているものと伺えます。

実は、弊社でも2年ほど前に異形のデザイン缶バッジで紙が破れてしまうようなトラブルがあり、しばらく販売を中止して社内で破れのない缶バッジの研究をしていました。どこに問題があるのかを製造工程のすべてを見直していて、問題点がいくつか見つかりました。そして全て問題がクリアになってから再販売しました。再販売後は当然破れが発生することなくお客様へお届けしています。むしろ以前のモノよりクオリティが上がったとお客様から声をいただいています。

弊社はもう20年近く缶バッジ製造にかかわってきているので、この写真を見ればどこに問題があるかだいたい分かります。そしてその対処法も分かっています。それだけ弊社でも色々なトラブルを経験してきて、その都度問題を解決してさらにいいモノができあがってきました。どこに問題があるかが分かっているからこそ不良品を外に出さないようにクオリティがコントロールできている証と思っています。




弊社の六角形缶バッジはこのような破れはありませんのでご安心下さい。(もちろん他の形状もです!)

そして、こちらが弊社の異形デザインの缶バッジです。六角形、三角形、五角形、ハート型の4つの代表的なものを写真に撮ってみました。どうです?どこにも破れは発生してないでしょ?ここが缶バッジの老舗の技術力です(笑)

ということで、企業の担当者様はじめ、個人、グループの皆様、ご注文をお待ちしております。弊社のコダワリ、仕上がりのキレイさを感じていただければと思います。

弊社の缶バッジはどこにも「破れ」は発生していません。

 

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