缶バッチの錆び(サビ)対策について

サビ禁止

缶バッジはスチールで出来ているため、どうしても錆びが発生してしまうのは仕方がないことです。弊社では缶バッチのパーツの保管から製品の出荷までいくつかのポイントで錆び対策を行っています。

缶バッジの製造を始めたのはもう20年近く前に遡ります。この頃は印刷に使うプリンターと言えば染料インクしか選択の余地がありませんでした。染料インクは色がきれいに発色するため写真原稿やべた塗りに関しては驚くほど高精細な印刷でした。その綺麗さでお客様にも大変喜んでいただいてましたが、数か月もすると缶バッチの表面が錆びてしまったと一部のお客様よりクレームが発生したことがありました。すぐに作り直して納品させていただきましたが、原因を究明するために数日を要しました。

その結果、雨などに濡れて錆びてしまうということではなく、印刷用紙に水がしみ込んで錆びてしまうということが判明いたしました。インクジェット用紙はインクが染みこみやすくするためにインクの受理層があって、この受理層に外部の水滴までもが染み込んでしまうのです。そしてしみ込んだ水分はベースの紙を通って缶バッジのフタにまで浸透して錆びてしまいます。この時に染料インクであるためにインクが滲んでしまうという弊害も発生いたしました。

缶バッチの錆び

防錆加工なしで錆の発生実験をしてみました

防錆加工なしで放っておくと1~3か月程度で錆びが発生してしまうんです。その後に染料だからこのようなことが起きるのだと思って、染料よりも滲みにくい顔料のインクジェットにすることによって解決を見出そうとしましたが、結果は同じでした。ただし、雨に濡れたぐらいではインクは滲みませんでしたのである程度は進歩しました。でも、缶バッチの錆びは一部のお客様において相変わらず発生してしまう状況でした。このお客様に対しては錆びてしまったということで再度制作させていただくことでご理解を得ることができました。

そして、錆び対策として缶バッジの表のフタと印刷した原稿の間に透明のOPPフィルムを重ねることによって物理的に水分を遮断して錆びを防止する案を考えだしました。このことによって原稿より水分が染みだして錆びてしまうといったクレームが皆無になってようやく錆び防止対策が功を奏しました。

これが過去における錆びへの対策となりましたが、現在ではインクジェット印刷ではなくオンデマンド印刷に変わり錆び対策も様変わりしました。印刷用紙自体が特殊コーティングされた紙を使っていますので、缶バッチのフタと原稿の間にOPPフィルムを挟むことなく錆びが防止されることとなりました。オンデマンド印刷ですのでインクも水分を持つものではないので、水がしみこむこともないですし、このことによるクレームは一切ございません。

インクジェット

このプリンタは耐水性に関しては抜群です

パーツの保管につきましては、パッキンのついた容器に缶バッジのパーツを小分けして乾燥剤を入れて保管していますので、錆びに対する耐性を強化いたしました。温度や湿度にも気を遣いながら保管し、パーツの回転率を早めるためにジャストインタイムのコンセプトに基づいてパーツの調達も行っています。ジャストインタイムのコンセプトは以前トヨタ自動車における「かんばん方式」などで話題になったかと思いますが、そうした取り組みは缶バッジ業界においても重要なことですね。缶バッジの印刷だけでなくパーツもなるべくきれいな状態でお客様の元にお届けできるよう取り組んでいます。

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色々な缶バッチの商品を扱っています。

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